2026/10/01 11:07

漆と聞くと、お味噌汁のお椀の赤や黒を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
毎日の食卓で手にしてきた、あの艶やかな質感。
実はアクセサリーとして身につけることもできます。
とはいえ、漆が何からできているのか、意外と知らない方が多いかもしれません。
少し遠い存在に感じる「漆」について、日本で古くから親しまれてきた理由とあわせてご紹介します。
漆ってなに?

漆は空気中の水分と酸素を取り込みながら、ゆっくりと固まる性質があります。固まった漆はとても丈夫で、水や酸、アルカリにも強く、抗菌性があることも知られています。
こうした性質から、漆は古くから塗料として使われてきました。
お椀をはじめとする「漆器」として、今も暮らしの中で親しまれています。
なぜ漆は高いの?

高い理由のひとつは、採れる量がとても少ないことです。
ウルシの木は、樹液が採れるまでに10年ほど育てる必要があります。そして1本の木から採れる漆は、牛乳瓶1本分ほど(約200g)といわれています。
もうひとつは、仕上げるまでに手間と時間がかかることです。
漆は一度に厚く塗ることができません。薄く塗り、湿度を保った部屋でじっくり乾かし、表面を研いでまた塗る。この工程を何度も重ねることで、あの深い艶が生まれます。
さらに、塗りムラやほこりを防いで美しく仕上げるには、職人の長年の技術が欠かせません。
ひとつひとつ手作業で塗り上げるため、大量生産はできないのです。
時間と手間を惜しまずに作られること。それが漆の価値につながっています。
私たちの漆アクセサリー


丈夫さと美しさをあわせ持ち、職人がひとつひとつ手作業で塗り上げる漆。
なかでも一番の魅力は、しっとりとした艶やかな質感です。
この美しさを、食卓だけでなく毎日の装いでも楽しんでいただきたい。そんな想いから生まれたのが、kousui accessoryです。
私たちは、1949年に創業した漆器問屋です。東京の浅草・両国を拠点に、三越に店舗を構えています。
パーツを塗り上げるのは、福井県鯖江市を中心とする職人たち。そのパーツを、私たちがアクセサリーに仕立てています。
ここからは、当店の漆アクセサリーを3つご紹介します。

華 hana
当店で1番人気のデザイン「華 hana」。
オリジナルの形に木をカットするところから始まり、職人が漆を塗ります。
その後デザイナーの手元に戻り、本金箔を丁寧に貼った後、再び職人が仕上げの塗りを施します。最後に金具を取り付けて、ようやく完成です。
いくつもの手に渡り、時間をかけて作り上げるからこそ、私たちにとっても愛着のあるデザインです。
耳元にぱっと咲く花が、何気ない日を華やかに彩ります。
シンプルな装いが多い方や、色物の服をなかなか選べない方にもおすすめです。
カラーは赤と黒の2色展開です。

丸 maru
直径1.5cmの、やや大ぶりな定番シリーズ「丸 maru」です。
シンプルな丸いデザインながら、耳元でしっかりと存在感を放ちます。
器と違い小さな丸いパーツにムラなく漆を塗るのは、とても難しい作業です。職人の熟練の技があってこそ、この美しい仕上がりが生まれます。
カラーは定番の赤・黒に加え、深みのある萌葱色(深緑)、当店オリジナルでお作りいただいた鶯色・小豆色の5色をご用意しています。

箔 haku
夏にリリースし、10月中旬から再販売が始まる「箔 haku」シリーズです。
赤い樹脂の上に、「朱合漆(しゅあいうるし)」を塗り重ねています。朱合漆は、やや茶色みがかった透け感のある漆。下の赤がほんのりと透けて、奥行きのある色合いに仕上がります。
その上に、デザイナーが本金箔・本銀箔を一枚ずつ貼り上げました。
小さな粒の中に、華やかな存在感が光ります。
色漆とはまた違う、透ける漆ならではの魅力をお楽しみください。
写真の、揺れるように垂れ下がるデザイン「揺 yuragi」をはじめとする3つのデザインに加え、当店初となるネックレスも誕生しました。
詳しくは、また後日お知らせいたします。
食卓で親しまれてきた漆を、今度は毎日の装いに。
職人の手仕事が生んだ艶やかな輝きを、ぜひ耳元で感じてみてください。
お手入れと保管方法
・ご使用後は、乾いた柔らかい布で優しく拭いてください。漆の艶を長く美しく保てます。・漆は紫外線に弱い性質があります。保管の際は、直射日光の当たらない場所をお選びください。
